技術情報

技術について

近代化成は、舗装用エポキシ樹脂を中心に、明色(脱色)乳剤やアスファルト混合物用の添加剤などの商品を各種取り揃えています。

これら商品を安全便利にご利用いただけるよう専用モービル車や現場施工用各種機械類などのアプリケータもご用意しています。

更に顧客満足向上の一環として、アスファルトプラントでのエポキシ樹脂の投入作業から、舗装材の現場混合や施工まで承っています。

近代化成は、商品の製造から施工まで一貫したサービスをご提供することにより、ユーザ様のご意見・ご要望あるいは現場で得られた問題点やノウハウの蓄積を常にフィードバックさせ、新商品開発に役立てています。

また、研究棟も新設し、よりいっそう技術開発・品質管理に取り組み、成長し続ける企業を目指します。

技術について

マーシャル安定度試験

マーシャル安定度試験とは、加熱アスファルト混合物の配合設計と 品質管理等に用いる試験の1つです。

試験方法は円筒形混合物供試体(直径101.6mm、厚さ63.5mm)を60℃水中に30分養生したのち、側面を円弧形2枚の載荷板ではさみ、規定sの載荷速度(50mm/min)で 直径方向に荷重を加え、供試体が破壊するまでに示す最大荷重(安定度) とそれに対応する変形量(フロー値)を測定するもの(標準安定度試験)です。

また、水による剥離抵抗性を試験するために、60℃の水中に48時間浸した混合物について安定度試験を行い、標準安定度に対する割合で表すことを水浸マーシャル試験といいます。

マーシャル安定度試験

ホイールトラッキング試験

ホイールトラッキング試験とは、高温時における加熱アスファルト混合物の耐流動性を、室内的に確認する為に行う試験です。

長さ300mm、幅300mm、厚さ50mm(現場切り出しの場合は300×150×50mm)の供試体上を荷重70±1kgの小型ゴム車輪を1分あたり42回(21往復)の 頻度で1時間繰り返し走行させ、45〜60分間の総変形量から単位変形量(mm)あたりの通過輪数を計算し、これを動的安定度(DS:Dynamic Stability)と 定義しています。

ホイールトラッキング試験

針入度試験

針入度とは常温(25℃)におけるアスファルトの硬さを表わす指数で、アスファルト等の品質を規定する最も重要な数値の1つです。

この値が小さいほど硬いアスファルトである事を表わしています。

針入度試験は標準条件(温度25±0.1℃、荷重100g、貫入時間5秒)で 規定の針をアスファルト中に垂直に貫入させ、その探さを0.1mm単位で測定します。

弊社では全自動式試験装置を品質管理、研究に用いております。

針入度試験

軟化点試験

アスファルトを加熱した場合、温度が上昇するに従ってしだいに柔かくなり、ついには液状となって、流れ出す性質があります。

軟化点試験(環球法)は、アスファルトを薄いリング状の容器に詰め、その上に直径9.525mm(3/8inch)、荷重3.5±0.05kgの鋼球を置き、水中で 一定の割合で温めていきます。

するとアスファルトが軟らかくなり、鋼球が25.4mm下の底板に抜け落ちます。

この時の温度を軟化点といい、アスファルト等のグレードを規定する重要な指標となります。

弊社では全自動式試験装置を品質管理、研究に用いております。

軟化点試験

粘度試験

粘度とは液体の粘っこさのことで、アスファルト等は温度が上昇すると粘度が下がるため施工性を規定する重要な指数になります。

粘度には絶対粘度と 動粘度とがあります。

単に粘度と言えば絶対粘度を指し、ポアズ(poise)(Pまたはg/cm・sec)で表わします。

毛管式粘度計など数種類の計測方法があります。

動粘度は一定量の試料を細い管から流下させ、かかった時間を秒で表わしたもの(セイボルトフロール度)に定数を乗じて求めます。

単位はストークス(Stまたはcm2/sec)で、石油製品では、その1/100のセンチストークス(cSt)が用いられます。

また動粘度にその液体の比重を乗じれば絶対粘度になります。

60℃粘度は減圧毛管式粘度計を使って計ります。

60℃では軟らかいといっても自然に流れるほどではないので、強引に吸引して流下させる方法で行います。

排水性舗装用高粘度改質アスファルトなど高粘度のものに対して60℃粘度が規定されています。

弊社では写真のブルックフィールド粘度計(絶対粘度)を品質管理や商品開発に使用しております。

粘度試験